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2014/08/05

竹内香苗アナのブラジルだより

元TBSの竹内香苗さんといえば結婚後ブラジル・サンパウロに在住ですが
現地ブラジルからの情報をウェブ連載されています。

竹内香苗のブラジルだより

子育てのこと先月終わったワールドカップのことについてなど生き生きした現地の様子を綴っていらっしゃいますよ。
毎週水曜日更新。
この「ニッケイ新聞」というもの
ニッケイといえば日本経済新聞をまず思い浮かべますが
これは現地の「日系人」の日系
綴りも「nikkei」ではなく「nikkey」となってます。

せっかくなんで少し詳しく見てみると
この新聞この時代でもちゃんと「紙の新聞」も発行していて
「日刊」ではないものの週5回の発行で、発行部数は1万部
サンパウロは南米最大の日系人社会があると言われていますからさすがです

日本に居るとなかなか海外の日系人社会って想像もつかないのですが
そんな情報が遠く離れた日本からも読めるのが面白いですね。

更新情報は竹内香苗さんのツイッターからどうぞ

竹内香苗 (tkanae) on Twitter


さてちょっと話は変わりますが20年近く前のことです
私がかなり長いあいだにわたって海外の国々を旅していたときのことをちょっと書きます。

旅が長すぎて(1年を越えたので)「日本語に飢える」という状況になったのを思い出します。
その旅が長くなるにしたがってその飢餓状態は比例的に悪化していくのです

そのころはまだインターネットが普及する前で
いまのように携帯電話やPCなどもありません。とうぜんホテルにWi-Fiもないです。
そこで夜なにをするかというと本でも読みたいところですが
日本語に触れられるのはカバンにわずかに持ってきた数冊の本だけという状態。
それも何度も何度も飽きるほど読み直してしまったものでした。

そのなかでの楽しみは本の交換です。
日本人旅行者に巡りあうと手持ちの本を交換するのです
そうやって手に入れた本のほとんどは幾人もの旅人の手を経ているものでした

そのしるしに手垢やなんかで汚れたりボロボロであったのですが
そんなことは二の次で嬉しくて食い入るように活字を読んだのを思い出します。

そうやって手に入れた本も読み尽くすと
またどこかであった日本人に譲り渡していきました。


旅の途中、日本語の本を「大人買い」したこともあります。
パキスタンのペシャワールでのことです

街の中心の商店が立ち並ぶ通りを歩いていた時
自動車のパーツなんかを扱っている店先に日本語の本が20冊くらい無造作に置かれているのを発見しました。
文庫本ばかりですが状態はきれいで、井上靖の本がいくつもあります。
油まみれのパーツばかりの店先に日本語の本、ちょっと信じられない状況でしたが
店主に聞いてみると「売り物」だとい言います。
迷うことなく5冊手に入れました
一冊40ルピーくらいだいたい100円くらいでした。

旅をしていると読みたくなる本はやはり海外を題材にしたものや歴史ものだったりします
井上靖はまさにそれにピッタリ。そして文庫本にしては内容もボリュームたっぷり。
思わぬところで手に入れた5冊もの日本語の本でしたが
しばらくは「飢え」から開放されゆっくりじっくり本の隅々まで堪能しました。
そして読み尽くした本たちは全部、また出会った日本人に譲り渡していきました。

その本はまた誰かと交換されて次の旅人の手に渡ったことでしょう。
きっと何回も何人も。

ひょっとするとその本は今でも交換され続けているかもしれない
旅人の手を通じて世界中を回っているかもしれない
アジアからヨーロッパ行ったかもしれないし、アメリカ大陸まで行ったかもしれない
いまだに世界のどこかの誰かのバックパックの底に入っているかもしれない
ま、そんなことをちょっと想像してみたのでした。

いまはみんなKindleで持ち歩くからね!というツッコミは無しで頼みます。


追記。
ペシャワールで買ったのは
「天平の甍」「敦煌」「蒼き狼」「楼蘭」
中国の西域から中央アジアを舞台にした本ばかり。
ペシャワールのという僻地の自動車パーツ屋にでなんでこんな本
それは今でも疑問です





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